公開日: 2025.03.18 更新日:
2025.03.19
【3月24日公募開始】宿泊業向け人材不足解消補助金、最大500万円を先着順審査で
宿泊業界が直面する人材不足の課題に対し、観光庁が新たな支援策を開始します。2025年3月24日から始まる「観光地・観光産業における人材不足対策事業」では、業務効率化のための設備投資に最大500万円の補助金が支給されます。重要なのは審査が先着順であること。予算には限りがあるため、検討中の施設は早急な対応が求められます。
※本コラムは、観光庁が発表した「「観光地・観光産業における人材不足対策事業」の公募資料等の公開と事業者公募の申請受付期間のお知らせ」の内容をまとめたものです。
業界課題を解決する政府支援策
観光業界、特に宿泊業が直面する最大の課題の一つが人材不足です。高品質なサービスを維持しながら業務効率化を図ることは、多くの宿泊施設にとって急ぎの課題となっています。
この課題に対応するため、観光庁は「観光地・観光産業における人材不足対策事業」を実施しています。2025年3月24日からは新たな補正予算による公募が始まります。この制度は、宿泊業の人手不足解消を目的とした設備投資やシステム導入に対して、経費の一部を補助するものとなっています。
活用できる事業者とは
本補助金を利用できるのは、旅館業法第3条第1項に基づく許可を受けた宿泊事業者です。風俗営業に該当する施設や住宅宿泊事業(民泊)は対象外となります。
なお、宿泊施設の所有者と運営者が異なる場合でも、正式な運営委託関係や賃貸借関係がある場合には、補助対象となる可能性があります。
申請に必要な要件
補助を受けるには、(1)及び(2) の両方を、満たす必要があります。:
(1) 次の①及び②のいずれかに該当すること
① 「宿泊業の高付加価値化のための経営ガイドライン」に基づく登録制度に登録済み、または登録申請中であること
② 上記の登録はないが、金融商品取引法に基づく有価証券報告書を提出する会社(またはその関連会社)であり、「観光施設における心のバリアフリー認定制度」の認定を取得済み、または1年以内に取得予定であること
(2) 地域(DMO、地方公共団体等)と連携し、人手不足解消のための具体的な取り組みを行っている、または予定していること
どのような設備投資が対象になるのか
補助対象となる設備・システムは、宿泊業の業務効率化や人手不足解消に直接貢献するものです。:
1.施設内情報表示システム:タブレットやデジタルサイネージなどを活用した、宿泊者向け情報発信システム
2.翻訳・通訳システム:多言語対応を支援するシステム(文章・音声翻訳可能なもの)
3.電子宿帳システム:宿泊台帳の電子化・管理システム
4.ビジネス電話システム:従業員用スマートフォンと宿泊施設固定電話の連携や自動応答システム
5.インカム・無線通信機:従業員間のコミュニケーションを効率化する無線システム(※通常のスマートフォンのみの導入は対象外)
補助額と申請期限
補助率は対象経費の1/2で、1施設あたり最大500万円まで補助されます。1事業者で最大3施設まで申請可能です。
計画申請期間は2025年3月24日(月)13:00から5月30日(金)17:00までとなっています。ただし、事前の参加申込(アカウント発行)は5月23日(金)17:00までに完了させる必要があります。公式情報は観光庁の特設Webサイトでも確認できます。

重要な注意点:先着順審査
この補助金制度は先着順で審査されます。
公募要領にも明記されている通り、予算に限りがあり(採択見込み件数は約480件)、予算枠が埋まり次第、事業は終了となります。検討されている場合は、早めの申請準備をおすすめします。
インカム導入でサービス品質向上を
この補助金を活用できる具体的なシステムの一つとして、スマホインカムアプリ「VOYT CONNECT(ボイットコネクト)」があります。スマートフォンとイヤホンマイクを活用することで、従来のトランシーバーと同じ使い心地でより進化した機能を活用しスタッフ間のコミュニケーションを効率化できます。

例えば、会話内容を自動的に記録・テキスト化する機能を持ち、あとから確認できるため指示の聞き間違いや聞き漏らしを減らします。また、リアルタイム多言語翻訳機能により、増加する外国人スタッフとのコミュニケーションもスムーズに行えます。
【最新】3/19の説明会で明らかになった重要ポイント
3月19日に開催された説明会で、申請を有利に進めるための重要な情報が明らかになりました。
①申請手続きの簡素化
『事務局と話し合い、前年度事業実施分よりニーズの高いものについては、簡便で使いやすくなるよう制度設計を行った。』という話がありました。明示はされませんでしたが、おそらくこの補助対象経費の「区分A」「区分B」のことだと考えられ、今年度は前年度よりも申請手続きが簡素化されています。特に、「区分A」に分類される設備投資については、事業計画書に「申請理由の記入を要しない」という大きなメリットがあります。当社のスマホインカムアプリも該当するカテゴリー「インカム・無線通信機」も区分Aに含まれており、申請がより容易になっています。

②審査は厳格な優先順位付きの先着順
この補助金制度の特徴は、明確な優先順位に基づく先着順審査という点です。審査は以下の順で行われます:
1【資料A】または【資料B】を提出し、かつ「高付加価値経営旅館等」登録済または申請中の事業者
2「高付加価値経営旅館等」登録済または申請中の事業者
3「準高付加価値経営旅館等」登録済または申請中の事業者
4 有価証券報告書を提出し、心のバリアフリー認定を取得済/取得予定の事業者

各カテゴリーで予算上限に達した場合、次の順位の審査は行われないため、可能な限り上位の優先順位を獲得することが採択への近道となります。特に、売上・経費の管理資料(資料A)や顧客データ分析資料(資料B)を提出することで、最優先グループに入る可能性が高まります。


まとめ
「観光地・観光産業における人材不足対策事業」は、宿泊業界の人手不足解消と業務効率化を支援するための重要な施策です。該当する宿泊事業者は、この機会を活用して、最新の設備やシステムを導入し、サービス品質の向上と業務の効率化を図ることが期待されます。ただし、満たすべき要件や用意すべき書類など、手続きが煩雑なのも事実です。
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