公開日: 2024.09.24 更新日:
2025.02.18
インカムアプリの利便性と導入効果を詳しく解説:今すぐ始めるべき理由
医療、介護、宿泊施設の現場では、一刻を争う状況が日常的に発生します。救急対応が必要な患者の発生、急な容態変化、突発的なトラブル―こうした緊急時に、スタッフ間の迅速なコミュニケーションが実現できないことは、しばしば深刻な問題につながります。従来は PHS やトランシーバーで対応してきたこれらの課題ですが、「誰が対応するか明確でないため連絡の重複や漏れが発生する」「通信範囲が限られている」「記録が残らない」といった多くの問題を抱えていました。そんな中、スマートフォンが普及した現代において、これらの課題を解決する新たな手段として注目を集めているのが「インカムアプリ」です。
インカムアプリの基本機能

インカムアプリの特徴を理解するには、既存のコミュニケーションツールとの比較が重要です。まず、従来の通信手段との違いを見ていきましょう。
従来のトランシーバーやインカムは、特定の周波数帯を使用した無線通信により、即時の双方向コミュニケーションを実現します。この方式は応答の即時性に優れていますが、建物の構造や距離によって通信が途切れやすく、通信範囲が限られるという課題があります。また、会話内容は記録として残らず、後からの確認ができないという制限があります。さらに、機器や設備の購入に多額の初期投資が必要で、台数分のハードウェアコストが発生します。PHSも院内通信システムとして広く普及していますが、個別の通話方式のため、グループでの情報共有には適していません。また、ナースコールとの連携においても、誰が対応するのかが不明確になりやすいという課題があります。
また、LINEなどの一般的なコミュニケーションツールは、テキストやグループトークの機能に優れていますが、トランシーバーのように通話ボタンを押している間だけ会話ができるプッシュトーク(PTT:Push-to-Talk)機能がないため、緊急時の即時通話には適していません。また、業務用途に特化した機能(通話記録の保存、外部システムとの連携など)が不足しています。
これらに対し、スマホインカムアプリは従来のトランシーバーやPHSの基本機能を確実に継承しています。トランシーバーと同様のプッシュトーク(PTT)機能を備え、ボタンを押している間だけ発話できる仕組みにより、多人数での会話でも発言が重複することなく、クリアな音声コミュニケーションが可能です。また、複数のグループを作成でき、用途に応じて使い分けることもできます。
さらに、従来の通信手段を超える以下のような特徴的な機能を備えています:

1. 発話内容を音声ファイルと自動テキスト化して保存
現場での会話をすべて音声で記録し、チャット形式で自動テキスト化して保存。シフト交代時や休憩後でも簡単に過去の会話を確認できます。
2. テキスト入力すると合成音声で発話
接客中など声を出せない状況でも、テキストを入力するだけで情報共有が可能。入力されたテキストは自動的に合成音声に変換されます。
3. 遠隔や別フロアでも会話に参加できる
インターネット環境があれば、別フロアや遠隔地からでも会話に参加可能。4G、5G/LTE、Wi-Fiに対応し、専用イヤホンマイクでハンズフリー通話も可能です。
4. 外部からの情報をインカムに通知できる
ナースコールなどの既存システムと連携し、重要な通知を直接インカムに送信。各施設の運用に合わせて柔軟にカスタマイズできます。
5. 合成音声による同時通訳機能
話した内容をリアルタイムで多言語に翻訳し、合成音声で出力。言語の壁を超えたスムーズなコミュニケーションを実現します。
6. 音声メモを記録向けに自動的に整理・要約
音声メモをAIアシスタントが自動的に整理・要約する機能を搭載。必要な情報をすぐに検索でき、記録管理の手間を大幅に削減します。
これらの機能により、既存の通信手段の課題を解決しながら、現代の業務環境に適した新しいコミュニケーション手段を提供しています。
インカムアプリのメリットとデメリット
医療・介護・宿泊施設での実際の運用経験から、インカムアプリの実務的なメリットとデメリットが明らかになってきています。
【メリット】
業務効率の向上に関して、最も顕著な効果が表れているのは人員配置の最適化です。従来は複数のスタッフが同じ用件で動いたり、逆に誰も対応しないケースが発生していましたが、リアルタイムな情報共有により、必要な場所に必要なスタッフだけが対応できるようになりました。

また、記録業務の効率化も大きな利点です。通話内容が自動的にテキスト化され保存されることで、従来は口頭での申し送りや手書きメモに依存していた情報共有が、より確実かつ効率的に行えるようになりました。特に夜勤帯での引き継ぎや、複数日にまたがる継続的なケアの記録において、その効果が顕著です。
【デメリット】
通信環境への依存は最も重要な考慮点です。インターネット接続が不安定な場所では通信が途切れる可能性があり、特に医療現場など即時性が求められる環境では重大な問題となりかねません。この対策として、Wi-Fi環境の整備や通信事業者の選定を慎重に行う必要があります。
データ通信料の発生も検討すべき点です。従来のトランシーバーと異なり、継続的な通信費用が発生します。ただし、業務効率化による人件費削減や、ペーパーレス化による消耗品費の削減など、他のコスト削減効果と比較して検討する必要があります。
プライバシーとセキュリティの管理も重要な課題です。通話内容が記録として残るため、個人情報の取り扱いには特に注意が必要です。アクセス権限の設定や、録音が必要な場面と不要な場面の明確な区分けなど、運用ルールの整備が重要になります。
これらの課題に対しては、導入前の十分な環境整備と、明確な運用ルールの策定が重要です。多くの施設では、段階的な導入を行い、部門ごとの特性に応じたカスタマイズを行うことで、これらの課題を効果的に解決しています。
VOYT CONNECTの特徴と導入事例

自社開発の「VOYT CONNECT(ボイットコネクト)」は、先に紹介したインカムアプリの典型的な例として注目されており、実際に500施設以上での導入実績があり、1万ID近くが利用している点からも、その実用性の高さが証明されています。また、解約率が1%以下という数字は、導入後の現場での高い満足度を示しています。
先に述べたデータ通信料の発生やデバイス管理といったインカムアプリのデメリットに対しては、VOYT CONNECTでは導入から運用までをワンストップで支援する体制を整えています。スマートフォンやデータ通信用のSIM、端末管理のためのMDMソフトウェアまでをおまとめプランとしてセットで提供することで、通信費用の最適化と端末のセキュリティ管理を一括して実現。これにより、施設は個別に通信事業者と契約を結んだり、端末管理の仕組みを構築したりする手間なく、安心して導入を進めることができます。
- 介護業界

介護施設では、インカムアプリが全国の特別養護老人ホームや介護老人保健施設、デイサービス施設で数千台規模の導入が進んでいます。政府のICT導入補助金の要件にインカムが含まれたことも、普及を後押ししています。多層階や広い施設での職員間のコミュニケーション改善に特に効果を発揮しており、場所を問わず即時の情報共有が可能になっています。また、夜勤帯など人員が限られる時間での活用や、新人職員の不安解消ツールとしても機能しています。さらに、三密回避のための朝礼での活用や、会話内容の録音機能による丁寧な話し方への意識向上など、想定以上の効果も生まれています。
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- 医療業界

医療現場における導入効果は、特にナースコール対応の改善において顕著に表れます。従来、看護師がPHSでナースコールに対応する際、誰が対応するのかが不明確で、無駄な動きが発生していました。しかし、インカムアプリとナースコールシステムを連携させることで、誰が対応するかが即座に明確になり、スタッフ間の連携が大幅に効率化されます。これにより、患者様への対応がよりスムーズになり、看護師の業務負担も軽減できるのです。また、医療現場での情報共有の質も向上しています。発話内容が音声とテキストの両方で保存される機能により、重要な申し送り事項や指示内容を正確に記録し、必要な時にすぐに確認することができることで、特に休憩明けのスタッフが、それまでの現場の状況を素早く把握できるようになり、継続的なケアの質が向上しています。
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- 宿泊業界

施設内の様々な部門間での連携強化に大きな効果が表れています。例えば、お客様がフロントでチェックインされる際、客室の準備状況をリアルタイムで確認し、清掃スタッフと即座に連携を取ることができるようになりました。また、接客中など声を出せない状況でも、テキスト入力した内容を合成音声で他のスタッフに伝えられる機能により、お客様の前でも違和感なく情報共有が可能です。これにより、お客様をお待たせする時間が短縮され、サービスの質の向上につながっています。さらに、施設内の通信範囲の制限がなくなったことで、広い館内や別館との連携もスムーズになりました。従来のトランシーバーでは届かなかった場所でも、インターネット環境があれば、スマートフォンやタブレット、パソコンなど、様々な端末から情報共有が可能です。これにより、施設全体でのサービス品質の均一化と向上が実現しています。
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補助金を活用したインカムアプリ導入
まとめ
インカムアプリは、医療・介護・宿泊施設でのスタッフ間コミュニケーションを大幅に改善し、業務効率を向上させる強力なツールです。迅速で正確な情報共有が可能になり、サービス品質や安全性の向上につながります。また、補助金を活用してコストを抑えて導入すれば、他施設との差別化や業務の効率化が実現できます。
VOYT CONNECTの詳細な機能や導入事例、補助金申請のサポートについて、より詳しい情報をご希望の方は、下記リンクよりお気軽にお問い合わせください。導入を検討されている施設様には、無料のトライアルも承っております。