公開日: 2025.05.13 更新日:
2025.05.13
介護施設への導入が進むAIインカム「VOYT CONNECT」がTAISコードを取得!
介護現場の業務効率化とコミュニケーション改善に貢献し、すでに多くの介護施設への導入が進んでいるAIインカムアプリ「VOYT CONNECT(ボイットコネクト)」が、この度、福祉用具情報システム(TAIS)コードを新たに取得しました。介護施設特有の「手が離せない」「画面を見られない」状況下でも、スタッフ間の情報共有を可能にするこのツールが、公的に認められた福祉用具となったことで、さらなる普及が期待されています。
TAISコードとは?介護現場への導入がさらに進みやすく
福祉用具情報システム(TAIS)は、国内の福祉用具製造事業者または輸入事業者から「企業」および「福祉用具」情報を収集し、体系化して情報提供するシステムです。
利用者や介護者の状態に即した適切な福祉用具を選定するために、「仕様」や「機能」、「性能」などに関する情報が必要であり、TAISはそうした情報を整理して福祉用具の適切な選定および利用の推進に寄与しています。
TAISコードの取得は、その製品が介護現場で活用できる福祉用具として公的に認められたことを意味します。取得にあたっては公益財団法人テクノエイド協会による厳正な審査プロセスがあり、製品の仕様や性能、安全性などが福祉用具として適切かどうか評価されます。
VOYT CONNECTのTAISコード取得について
この度、VOYT CONNECTは「介護業務支援機器」としてTAISコードを取得しました。登録された製品は以下の2種類です。(下図は2025年5月現在の登録情報になります。)

VOYT CONNECT おまとめセット(VOYT-S-01)
TAISコード:02221-000001
分類コード:900000:介護業務支援機器
発売年月:令和7年3月
VOYT CONNECT(VOYT-01)
TAISコード:02221-000002
分類コード:900000:介護業務支援機器
発売年月:令和7年3月
登録情報は、公益財団法人テクノエイド協会の福祉用具情報システム(TAIS)のホームページで確認することができます。
TAISコードの取得により、今後は介護保険関連の各種補助金や助成金の対象となる可能性も広がり、介護施設にとってより導入のハードルが下がることが期待されます。
AIインカムの特徴と介護現場への貢献

現在の介護現場では、スタッフ同士の連絡は主に対面でのやりとりやPHSなどの一対一の通話に依存しています。しかし、広い施設内で職員が分散して業務を行う中では、必要な情報が必要な人に、必要なタイミングで届かないことが課題となっています。
AIインカムアプリ「VOYT CONNECT」は、スマートフォンをインカムとして活用することで、全スタッフがリアルタイムでグループ通話に参加できる環境を実現します。これにより、「〇〇さん、どこにいますか?」という所在確認の手間が省け、「3階で転倒があります、応援お願いします」といった緊急連絡もすべてのスタッフに即座に伝わります。
従来のインカムと比較した主な特長としては、発話内容を音声ファイルと自動テキスト化して保存する機能があります。これにより、シフト交代時や休憩後でも簡単に過去の会話を確認でき、「言った・言わない」の問題も解消されます。また、利用者の前など声を出せない状況でも、テキスト入力するだけで情報が自動的に合成音声に変換され、スタッフ間で共有できます。
さらに、インターネット環境があれば別フロアや遠隔地からでも会話に参加可能なほか、ナースコールなどの既存システムと連携し、重要な通知を直接インカムに送信できます。多言語に対応した同時通訳機能や、AIアシスタントによる音声メモの自動整理・要約機能などのオプション機能も用意されています。
こうした機能により、介護現場の慢性的な人手不足や外国人従業者の増加、記録業務の煩雑さといった課題に対応し、限られた人員での効率的な業務遂行を支援します。
現場での活用事例:メディアシスト市谷柳町の事例

東京都新宿区に位置する介護付き有料老人ホーム「メディアシスト市谷柳町」は、縦型マンション型の施設構造によるコミュニケーション課題を抱えていました。42室を備え、24時間体制で介護士・看護師が常駐する同施設では、フロア間のスムーズな情報共有が課題となっていました。
インカム導入後、様々な場面で業務改善効果が表れています。ナースコール対応では、「3階のナースコールですが、近くにいる人お願いできますか?」と全体に発信でき、職員が「行けます」と即座に返答。また「帰りに洗濯物も確認してきます」といった業務の効率化につながる連携も実現しました。

服薬管理においても、「〇〇様の薬を配ります」とインカムで伝えれば情報が即座に共有され、「ナースステーションに置いておきますので受け取ってください」といった連絡で伝達漏れが減少。外部からの歯科医師や業者の来訪時にも、誰が対応するかをスムーズに調整できるようになりました。
さらに意外な効果として、職員間のコミュニケーションの質の向上も見られました。「PHSだと一対一なので強い言い方になることもありましたが、インカムでは全スタッフに共有されるため、より丁寧な言葉遣いを意識するようになりました」と介護リーダーの矢野さんは説明します。また、新人教育においても「次はどうすればいいですか?」という質問にその場で応え、「後で確認するね」といったフォローが可能になり、新人の不安軽減につながっています。
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介護施設への導入にあたって
介護施設への導入にあたっては、施設の構造や職員数、既存システムとの連携など、それぞれの施設特有の課題に合わせた活用方法を検討することが重要です。各施設によって抱える課題や運用体制は異なるため、最適な導入方法も施設ごとに異なります。
VOYT CONNECTは無料トライアルが可能ですので、まずは実際に現場で体験いただくことができます。実際に使用してみることで、自施設にどのようなメリットがあるのかを体感いただけます。また、お見積りも提供いたしますので、お気軽にお問い合わせください。それぞれの施設様に合った導入方法を一緒に検討させていただきます。