2024.10.24

【現場管理者必見】業務用インカムの種類と選び方ガイド – 導入前に知っておくべき基本知識

医療・介護施設やホテルなど、チームでの円滑な連携が必要な現場において、業務用インカムは必須のコミュニケーションツールとなっています。特に近年では、従来の無線機型からスマートフォンを活用した最新型まで、インカムの種類は多様化しています。しかし、IP無線機、簡易業務用無線機、特定小電力トランシーバーなど、種類も多く、選択に迷われる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、インカムの種類や特徴、現場に最適なインカムの選び方について、実践的な視点から詳しく解説します。

業務用インカムの基本

1-1. インカムの役割と重要性

業務用インカムは、チーム間のリアルタイムコミュニケーションを可能にする重要なツールです。特に医療・介護現場やホテルサービスなど、即時の情報共有が求められる環境では、業務効率を大きく左右する重要な機器となっています。

1-2. 導入によるメリット

インカムを導入することで、緊急時の迅速な対応が可能になるだけでなく、両手が自由に使える音声通信により作業効率が向上し、チーム全体での情報共有が強化されます。また、移動中でもスムーズなコミュニケーションが取れるため、大規模な施設や複数フロアを持つ建物での業務にも大きな効果を発揮します。

>>介護施設におけるインカム活用:メリット・デメリット

インカムの種類と特徴

従来、業務用インカムは主に3つの種類に分類されておりました。

2-1. IP無線機


※写真はイメージとなります

IP無線機は、携帯電話の通信網を利用して全国どこでも通信が可能な最新型のインカムです。携帯電話の通信網を利用することで、全国どこでも通信が可能という特徴を持っています。免許が不要で導入がスムーズなうえ、安定した通信品質を確保できることから、特に広大な敷地やイベント会場など、広範囲での使用に適しています。ただし、携帯電話網を利用する性質上、月額の通信料が発生する点には注意が必要です。

2-2. 簡易業務用無線機


※写真はイメージとなります

次に、従来から広く使用されている簡易業務用無線機があります。5キロメートルまでの広範囲で安定した通信が可能で、屋内外問わず使用できる信頼性の高さが特徴です。無線局免許が必要で、5年ごとの更新が必要となりますが、その分、安定した通信品質が保証されます。初期コストは比較的高めですが、大規模施設や広域イベントでの使用には最適な選択肢となります。

2-3. 特定小電力トランシーバー

そして、最もシンプルな選択肢が特定小電力トランシーバーです。免許不要で即座に導入可能なうえ、100~200メートル程度の通信範囲で十分な場合には、コストパフォーマンスに優れた選択となります。小型で扱いやすく、初期費用も抑えられることから、小規模店舗や施設内での使用に特に人気があります。

選択基準と導入のポイント

3-1. 通信距離による選択

インカム選びで最も重要となるのが通信距離の検討です。使用する環境や目的に応じて、適切な通信距離を持つ機種を選択する必要があります。

・短距離(~200m):特定小電力トランシーバー

・中距離(~5km):簡易業務用無線機

・長距離(全国):IP無線機

使用環境に応じた適切な選択が重要です。

3-2. 使用環境の考慮

使用環境によって通信品質が大きく変わるため、以下の点を考慮する必要があります。

・屋内使用:遮蔽物の影響を考慮

・屋外使用:天候や地形の影響を確認

・建物構造:電波の届きにくい場所の把握

特に、遮蔽物が多い環境では、IP無線機や簡易業務用無線機が推奨されます。

3-3. コスト比較

導入時には、以下のコストを総合的に検討する必要があります:

・初期費用(機器購入費)

・ランニングコスト(通信料、電池代)

・免許関連費用(取得・更新)

短期的なコストだけでなく、長期的な視点でのコスト計算が重要です。

3-4. 耐久性・防水性

現場での使用を考慮し、以下の点をチェックします:

・防水・防塵性能

・耐衝撃性

・バッテリー持続時間

使用環境に応じた適切な性能を選択することで、長期的な運用が可能となります。

最新のインカムソリューション

近年注目を集めているのが、スマートフォンを活用した新しいインカムソリューションです。弊社ボイットが提供するスマートフォン型AIインカム「フィールドボイスインカム」は、従来のインカムの課題を解決する革新的な機能を備えています。

音声とテキストの双方向記録機能により、情報の確実な共有と後からの振り返りが可能になりました。また、インターネット通信のため遠隔地から会話に参加することも可能で、場所を問わないコミュニケーションを実現し、さらには、外部システムとの連携によって業務効率を大幅に向上させることができます。すでに500施設以上での導入実績があり、99%以上という高い継続率が、このソリューションの有用性を証明しています。
従来型のインカムと比べて導入時の手軽さと、運用時の柔軟性を両立させた点も、大きな特徴と言えるでしょう。

まとめ

業務用インカムの選択は、現場の業務効率と密接に関連する重要な決定です。通信距離、使用環境、コスト、必要な機能など、多角的な視点での検討が必要です。従来型のインカムから最新のスマートフォンアプリまで、選択肢は多様化しています。

より詳しい情報や具体的な導入事例については、ボイット株式会社のサービス紹介ページをご確認ください。専門スタッフによる無料相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

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