浅草の地でおもてなしを届ける「浅草ビューホテル」
東京都台東区西浅草の顔として、開業41年目を迎える浅草ビューホテル。その名の通り、エリア随一のビュー(景色)が楽しめるシティホテルとして、ヒューリックホテルマネジメント株式会社が運営しています。地上28階という高層構造に加え、本館と別館を有し、フロント、複数のレストラン、宴会場など館内の多くの部署と合わせて、都内には予約センターがあり、拠点を跨いで日々情報連携しながらお客様をおもてなししています。
浅草ビューホテルの建物構造上、スタッフ間のコミュニケーションツールとして従来型のトランシーバーをこれまで使用していました。しかし、保守期限切れと登録更新時期を迎え、機器そのものも長年使用し老朽化していました。また、アンテナが制服から飛び出してしまう見た目の問題や、高層階まで電波が届かない通信品質の課題もあり、新たなコミュニケーション手段を模索していました。
その折にホテル業界向けセミナーでスマートフォンで使えるインカム・トランシーバーとして「VOYT CONNECT」を知っていただくきっかけとなりました。浅草ビューホテルにてスマートフォンの社内導入が進むタイミングと重なったことで、トライアルを開始。安定稼働を確認した後、フロント・レストランへと展開しました。
フロントとベルの距離を縮める即時連携
チェックインからお見送りまで、切れ目のない対応
写真左から宿泊課 小林さん、石井さん利用イメージ
フロント部門では約10台の「VOYT CONNECT」が稼働し、フロントカウンターのスタッフとベル・ロビー周りのスタッフが常に同じ情報を共有しています。
「以前の簡易無線では高層階への通信電波が届かず、タクシーの無線を拾ってしまうこともありました。今は携帯電話の通信を使うので、どこにいてもクリアに聞こえます」と宿泊課の小林さん。
特に効果が表れているのが団体のお客様への対応です。観光バスの到着情報がリアルタイムで全スタッフに届くため、チェックインの準備やレストランへの連絡がスムーズになりました。VIP対応や特別な配慮が必要なお客様の情報も即座に共有され、広い動線の中でも一貫したサービスを提供できるようになったそうです。
また、シフトで途中出勤するスタッフには文字起こし機能が便利という声を多くいただきました。「出勤時にテキストを遡れば、午前中の出来事や引き継ぎ事項がすぐ把握できる」など、接客中や休憩中に聞き逃した情報も後から確認できる安心感が現場に定着しています。
レストラン「武藏」で実現するスムーズな連携
団体のお客様対応からドリンクオーダーまで、全員に音声で即共有
レストラン課 長内さん利用イメージ
26階のビュッフェレストラン「武藏」では、出勤スタッフ全員が「VOYT CONNECT」を活用。キッチンにも1台配置し、ホールとの連携を図っています。
レストラン課の瀧口さんは「以前のトランシーバーは横長のレストランで端と端では全く聞こえず、階を跨ぐと通じませんでした。今はどこにいてもクリアに聞こえるので、ドリンクオーダーも『何番テーブルに生ビール2つお願いします』と音声で伝えるだけ。バーカウンターのスタッフが即対応でき、お客様への提供スピードが格段に上がりました」と話します。
お客様を完全入れ替え制で運営するランチタイムでは、限られた時間内でのテーブルセットの切り替えが必要となります。「このエリアはセット完了」といった進捗をインカムで全員にリアルタイム共有することで、手の空いたスタッフがすぐにヘルプに入れる体制が整いました。また、観光バス複数台が同時に到着するような団体のお客様対応では、バス号車ごとの席案内を全員に伝達できているそうです。
さらに、都内にある予約センターとも「VOYT CONNECT」を通じてボタン1つでつながり、当日の予約状況確認や変更連絡が発生しても、電話での対応は不要になりました。「以前は忙しい時に電話が取れず、お客様をお待たせしてしまうことがありましたが、今はそれがなくなりました」と瀧口さんは語ります。
部署を超えた連携がもたらすサービスの進化
インタビュー時の様子(上:左から宿泊課小林さん、石井さん、髙橋さん 下:左からレストラン課 瀧口さん、長内さん、IT管理課 作農さん)
浅草ビューホテルでは、「VOYT CONNECT」の導入をきっかけに、部署を超えた情報共有が日常的に行われるようになりました。
宿泊課 支配人の髙橋さんは「以前はフロントからレストランに団体が着いたことを伝えるだけのために、わざわざ内線電話をかけていた。それが今はインカムで全員とすぐ連携できるのは大きいですね。導入についても、何か複雑な操作をしなければいけないシステムという感じではなかった。文字起こしも自動で勝手に入ってくるし、マイクボタンを押すだけ。」と話します。
フロントがレストランのチャンネルに切り替えるだけでヘルプ対応が可能になり、シフトの異なるスタッフへの一斉連絡も効率化しています。「ボイットコネクトがないと情報がバラバラになってしまう。もう以前のトランシーバーには戻れません」という声が、フロント・レストラン双方からあがりました。
宴会部門やレベニューチームへの展開も決まり、「今回のVOYT CONNECT導入はスマホアプリ活用プロジェクトの第一弾です。今後は館内管理やアレルギー確認など、さまざまな業務アプリを入れていく予定です」とIT管理課の作農さん。「VOYT CONNECT」を起点に、ホテル業務全体のDXを推進していく構えです。
まとめ
浅草ビューホテルでは、トランシーバーから「VOYT CONNECT」への切り替えにより、フロント・レストラン・予約センターをまたぐ確実な部署間連携が実現しました。音声での即時共有、場所を問わない安定通信、そして文字起こしによる確実な記録。この3つの価値が、お客様を待たせない接客と現場スタッフの安心感につながっています。今後は、PMS やPBX など既存システムとの連携も期待されており、「VOYT CONNECT」はコミュニケーションツールの枠を超え、ホテル業務全体をつなぐDX基盤へと広がりつつあります。